おはようございます、株山(かぶやま)です。
前週の日本株は、週央に下げた後、週後半に大きく反発しました。反発を押し上げたのは主にテクノロジー関連でしたが、日経平均とTOPIXの動きや騰落銘柄数には差が残っています。来週は米国の雇用関連指標、日本の毎月勤労統計と日銀議事要旨、国内外の企業決算など、確認したい予定が多い週です。ただし、すべてを同じ重さで追う必要はありません。8月3日から7日の取引週は、米国の雇用、日本の実質賃金、AI・半導体株の反発という3つの軸に絞ります。発表前に相場の方向を決めつけず、金利、為替、日経平均とTOPIX、業種別の広がりの順に確認します。
来週の3つのポイント
- 週前半のJOLTSやADP、ISMを確認し、8月7日の米雇用統計後の米金利・ドル円・日本株の反応へつなげます。
- 8月5日の毎月勤労統計と日銀議事要旨から、賃金、国内金利、内需株の反応を分けて見ます。
- 前週末に反発したAI・半導体株の買いが、TOPIXや値上がり銘柄、ほかの業種へ広がるかを確認します。
この記事の内容
今週から持ち越した注目点
前週は、日経平均が週央に続落した後、週後半に急反発しました。7月30日は日経平均が上昇する一方でTOPIXは下落し、日経平均構成銘柄でも値下がりが多数でした。テクノロジー区分の大きなプラス寄与が、指数を押し上げた形です。
7月31日も日経平均は大幅に上昇しましたが、指数の上昇だけで日本株全体へ買いが広がったとは判断できません。日銀会合後の国内金利と為替の反応も含め、指数の方向と保有株の値動きを分けて見る必要があります。
来週へ持ち越す論点は、AI・半導体株の急反発が短期的な買い戻しなのか、日本株全体の持ち直しなのかです。月曜日から、日経平均とTOPIX、値上がり銘柄数、テクノロジー以外の業種を順番に確認します。
来週の日本株で確認したい3つのテーマ
1. 米雇用統計までの米労働市場
米国では、8月3日のISM製造業PMI、4日の6月JOLTS、5日のADP全米雇用報告とISMサービス業PMI、6日の新規失業保険申請件数を経て、7日に7月雇用統計が公表されます。週前半の関連指標を一つずつ確認し、週末の雇用統計へつなげて見る流れです。
確認する順番は、指標の数字、米長期金利、ドル円、米国株、その後の日本株です。輸出株や銀行株だけでなく、金利変化の影響を受けやすいAI・グロース株、日経平均とTOPIXの差まで見ます。
強気寄りに見る条件:雇用が急激に悪化せず、米金利とドル円が一方向へ急変せず、日経平均とTOPIXの双方が底堅い場合です。
慎重に見る条件:雇用関連指標の公表後に米金利またはドル円が急変し、日経平均だけが動いてTOPIXが追いつかない、あるいはAI・グロース株へ売りが再集中する場合です。市場予想値は本文へ置かず、公表後の反応を確認します。
2. 日本の実質賃金と日銀議事要旨
8月5日は厚生労働省の6月毎月勤労統計と、日本銀行の6月15・16日開催分の金融政策決定会合議事要旨が公表されます。7日には総務省の6月家計調査と、内閣府の6月景気動向指数速報も予定されています。
毎月勤労統計では、名目賃金だけでなく、物価変動を差し引いた実質賃金が改善するかを確認します。議事要旨では、次回の政策変更を決めつけるのではなく、賃金・物価・国内需要をどのように評価していたかを読みます。
強気寄りに見る条件:実質賃金が改善し、家計関連指標も大きく悪化せず、内需・消費関連株へ買いが広がる一方、国内金利が急上昇しない場合です。
慎重に見る条件:名目賃金が伸びても物価上昇に追いつかない、金利上昇だけが強く意識される、内需株や消費関連株に反応が出ない場合です。
3. AI・半導体株の反発持続性
前週後半の反発では、日経平均へのテクノロジー寄与が大きくなりました。値がさ株とは、株価水準が高く、日経平均への影響が大きくなりやすい銘柄です。来週は、反発が一部の値がさ株だけで終わるのか、電子部品、電線、データセンター関連など、公式資料で業績との接点を確認した範囲へ広がるのかを見ます。
ソフトバンクグループは、公式IRで8月6日の第1四半期決算発表を案内しています。決算名やAIとの関係だけで方向を決めず、発表後も買いが続くか、日経平均以外の指数や値上がり銘柄数も改善するかを確認します。
反発継続と見やすい条件:決算後も関連株への買いが続き、TOPIXも上昇し、値上がり銘柄数とテクノロジー以外の業種が増える場合です。
短期的な買い戻しと見る条件:一部の大型株だけが上昇し、日経平均だけが強い、決算後に戻り売りが出る、値上がり銘柄数が増えない場合です。
株山が一つ選ぶなら
株山が最も重く見るのは、AI・半導体株の反発が一部の大型株だけで終わるのか、日本株全体へ広がるのかです。
米雇用統計は金曜日のため、週前半から日本株を観察する中心軸にはしにくい一方、AI・半導体株の反発は月曜日から指数、業種、値上がり銘柄数で確かめられます。
強気に傾く条件:決算後も買いが続き、TOPIXと値上がり銘柄数が改善し、テクノロジー以外にも資金が向かうことです。
慎重に見る条件:日経平均だけが上昇し、TOPIXやほかの業種が追いつかず、関連株に戻り売りが出ることです。
次に見るデータ:日経平均とTOPIXの騰落率、日経平均構成銘柄と東証プライムの騰落数、日経225セクター寄与、ソフトバンクグループ決算後の値動きを確認します。
来週の主な予定
確認済み予定と日本株のつながりが分かるよう、3つのテーマと直接関係するものに絞りました。時刻よりも、発表後にどの市場反応を見るかを重視します。
| 日付 | 主な予定 | 日本株で確認すること |
|---|---|---|
| 8月3日 | 米ISM製造業PMI | 米景気、米金利、ドル円 |
| 8月4日 | 米6月JOLTS、米6月貿易統計 | 米労働需要、為替反応 |
| 8月5日 | 6月毎月勤労統計、日銀議事要旨、ADP全米雇用報告、米ISMサービス業PMI | 実質賃金、国内金利、米雇用 |
| 8月6日 | 対外及び対内証券売買契約等の状況、米新規失業保険申請件数、ソフトバンクグループ決算 | 海外投資家動向、AI株、米労働市場 |
| 8月7日 | 米7月雇用統計、6月家計調査、6月景気動向指数 | 米金利・ドル円、内需、市場の広がり |
高配当株投資で確認したいこと
AI・半導体株が急反発しても、高配当株を慌てて買い増す理由にはしません。イベントで株価が動いたことと、企業の配当継続性が変わったことは分けて考えます。
米金利やドル円、国内金利の変化が、保有企業の業績、営業キャッシュフロー、配当方針、財務余力へ影響するかを確認します。銀行・保険は金利上昇による収益機会だけでなく、保有債券や信用コストへの影響も分けて見ます。
市場の偏りで業績や配当方針に変化のない保有株が下がった場合も、指数だけで一括判断せず、企業ごとの決算と資金余力を確かめてから買い増し候補を整理します。
来週のチェックリスト
- 市場全体:日経平均とTOPIXのどちらが強いか、値上がり銘柄数が増えているか、一部大型株だけの上昇ではないか。
- AI・半導体:決算後も買いが続くか、米国の主要半導体株で構成するSOX指数や韓国半導体株の動きと同じ方向か、関連業種へ広がるか。
- 金利・為替:米雇用関連指標後の米長期金利、ドル円、国内長期金利が急変していないか。
- 国内景気:実質賃金、家計調査、内需・消費関連株の反応が同じ方向を示すか。
株山の判断メモ
いま確認できていること:前週後半は日経平均が急反発し、テクノロジーの寄与が大きくなりました。
まだ分からないこと:反発が一部の大型株に限られるのか、TOPIXやほかの業種へ広がるのかは、次の取引週を見なければ判断できません。
強気寄りに見る条件
AI・半導体株以外にも買いが広がり、日経平均とTOPIXがともに底堅く、金利と為替が急変しないなら、市場全体の持ち直しを一段強く評価します。
慎重に見る条件
日経平均だけが上昇し、決算後に半導体・AI関連株が再び売られ、米雇用関連指標後に金利や為替が大きく動くなら、短期的な買い戻しの可能性を残します。
判断を急がない条件
指標が改善しても市場反応が小さい、指数と業種の方向がそろわない、上昇が一日だけで終わる場合は、強弱を決めつけず次の取引日まで確認します。
次に確認するデータ:日経平均とTOPIXの騰落率、騰落銘柄数、日経225セクター寄与、米長期金利、ドル円を同じ順番で確認します。
株山のひとこと
予定が多い週ほど、一つの数字だけで慌てないようにしたいです。まず市場の反応を確かめ、保有株の業績や配当方針に変化があるかを落ち着いて見ます。
まとめ
来週は、米雇用統計、日本の実質賃金、AI・半導体株の反発持続性を確認する週です。予定の数字だけで方向を決めず、米金利、ドル円、日経平均とTOPIX、業種別の広がりを順番に見ます。
株山が最も注目するのは、AI・半導体株の反発が日本株全体へ広がるかです。一部の大型株だけの上昇か、複数の指数・業種・銘柄へ買いが広がるかを、月曜日から確かめます。
参考リンク
- 米労働統計局(BLS)|2026年8月公表予定
- ISM|製造業・サービス業PMI公表予定
- ADP Research Institute|ADP全米雇用報告(2026年8月5日)
- 米労働省|新規失業保険申請件数の公表予定
- 米商務省経済分析局(BEA)|米国貿易統計公表予定
- 厚生労働省|毎月勤労統計調査
- 日本銀行|金融政策決定会合の運営・議事要旨公表予定
- 総務省統計局|家計調査
- 内閣府|景気統計公表予定一覧
- 財務省|対外及び対内証券売買契約等の状況 公表予定
- ソフトバンクグループ|IRカレンダー
本記事は公開情報を基にした情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

