自民党総裁選(10月4日)の注目点と日本株市場への示唆

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1. 総裁選の計画と背景

  • 選挙日は2025年10月4日。自民党の総裁選で新総裁が選出され、事実上の次期首相が決定します(自民党公式)。
  • 今回は「フルスペック型」と呼ばれる方式で実施されます。
    • 国会議員票に加えて、全国の党員・党友による投票も反映。
    • 世論に近いかたちで選出が行われるため、サプライズの可能性が高い選挙と見られています。

過去の方式との違い

  • 2020年総裁選(菅氏選出)
    → 国会議員票と都道府県代表票のみで決定。党員票は限定的で「議員主導型」。
  • 2021年総裁選(岸田氏選出)
    → 議員票と党員票を「半々」で配分。決選投票は議員票と都道府県代表票。
  • 2025年総裁選(今回)
    → 国会議員+党員票をフルに反映。より幅広い民意を反映できる仕組み。

👉 選出方式が「議員主導」から「党員を含めたフルスペック」へ進化している点が、今回の大きな注目ポイントです。


2. 過去の総裁選時の株式市場の主な動き

  • 2024年9月:石破氏が総裁に選出された直後、日本株は円高・株安に反応。「石破ショック」と呼ばれ、日経平均は急落しました。
  • 市場評価:高市氏が勝利する「Abenomics継続期待」の織り込みが進んでいたため、想定外の結果にネガティブ反応が出たと分析されています。

3. 候補者別 市場が織り込むシナリオ案

候補者政策志向市場への示唆・注目セクター
高市早苗氏Abenomics継承・積極財政株式:防衛・半導体・原発関連に買い。
為替:円安加速。
小泉進次郎氏改革志向、温和なスタンス株式:インフラ・子育て関連に安定買い。
為替・債券:中立的。
茂木敏充氏財政健全+成長重視株式:金融・内需セクターが堅調に推移。
林芳正氏安定主義、外交重視株式:外需・通商関連への注目。
為替:影響比較的小。

4. 今後の見通しと戦略

  • 総裁選直後:結果に敏感な金融市場では、短期的な急反応(株高or株安)の可能性が高い。
  • 中期展望
    • 新総裁の早期経済施策が明示されれば、マーケットの方向感が見えてくる。
    • 政策内容次第で、セクター毎に明確な資金シフトが発生し得る。
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