【今更聞けない株の話】第1回:株価ってどうやって決まる?

株式取引の基礎知識
この記事のポイント
  • 株価は基本、「買いたい人」と「売りたい人」の一致(需給)」で決まります
  • 短期の株価は、企業の実力よりも期待・不安・ニュースで動きやすいです
  • 成行/指値板(気配値)を知ると「なぜその価格?」が理解しやすくなります
  • 値動きがあったら、原因を 「業績」「外部環境」「需給」に分解すると迷いにくいです

1. 株価は“オークション方式”で決まる

学生
学生

株価って、会社の実力がそのまま数字になるんですよね?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

実力も関係するけど、株価の決まり方自体はもっとシンプル。
「買いたい人」と「売りたい人」が一致した値段が、その瞬間の株価だよ。

学生
学生

一致って、どういうことですか?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

フリマにも近いけど、正確にはオークション形式だね。
注文が集まって、買いと売りが一致した値段で取引が成立するんだ。

例:株価が決まる流れ

  1. 100円で買いたい」人がいる
  2. 101円で売りたい」人がいる
  3. これだと値段が合わないので、取引は成立しない
  4. でも「101円で買いたい」人が現れた瞬間、取引が成立する
  5. このとき成立した 101円 が “株価(約定値)” になる
学生
学生

じゃあ、株価って“人気”で変わるんですか?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

そう。だから株価は、ある意味人気投票みたいな面がある。
もちろん企業の実力も人気を作る一因だけど、値段を決めるのは最終的に需給なんだ。


2. じゃあ“企業価値”は関係ないの?

学生
学生

人気投票なら、企業価値って意味なくないですか?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

意味はある。むしろ長期ではすごく大事。
ただ、短期は「未来の期待」が先に走ることが多いんだ。

学生
学生

未来の期待?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

うん。株価は「今の成績」よりも、
“これから伸びそう” “悪くなりそう”
みたいな見方で先回りして動くことがある。

学生
学生

だからニュースで先に動くんですね。

ジャーナリスト
ジャーナリスト

そうそう。良い決算でも「期待ほどじゃない」と売られたり、
悪い数字でも「底打ち期待」で上がったりするのはそのせい。

+1メモ(PBRの見方)

少し慣れてきた人は、株価が期待でズレているかを考えるときに PBR を見ることがあります。
PBRはざっくり言うと 「会社の資産(純資産)に対して株価が高い/低い」 という目安。
ただし PBRだけで割安・割高が決まるわけではない ので、「なぜ期待されているのか」とセットで見るのがコツです。


3. 株価を動かす“材料”はだいたいこの3つ

学生
学生

株価が動く原因って、結局何なんですか?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

大きく分けると、だいたいこの3つ。

株価が動く3要素

  • 業績(決算):売上・利益・見通し(ガイダンス)
  • 外部環境:金利・為替・景気・地政学など
  • 需給:人気・資金の流れ・売買の偏り(買いが多い/売りが多い)
学生
学生

ニュースだと決算ばっかり見てました。

ジャーナリスト
ジャーナリスト

もちろん重要。
でも、たとえば金利や為替の影響が強い局面だと、
業績が良くても株価が重いこともあるし、逆もある。

+1メモ(配当方針の見方)

需給を考えるときに、配当方針(増配を重視・累進配当を目指す等)をチェックする人もいます。
配当を期待する長期の投資家が集まりやすいと、売買が極端に偏りにくく、需給が比較的安定するケースがあるからです。
(もちろん業種や局面によって全然違うので、「傾向」として捉えるのがちょうどいいです)


4. これだけ覚えると一気に理解が進む:成行/指値/板(気配値)

学生
学生

注文の出し方って、株価の決まり方と関係あるんですか?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

めちゃくちゃ関係ある。最低限、ここだけ押さえよう。

成行(なりゆき)と指値(さしね)

  • 成行:値段はいいから 今すぐ買う/売る
  • 指値この値段なら買う/売る(条件付き)
学生
学生

じゃあ「成行が多い」と一気に動きそう…。

ジャーナリスト
ジャーナリスト

その通り。だから「なぜ急に動いた?」の答えが、需給にあることは多い。

板(気配値)は“並んでいる注文表”

  • 「この価格で買いたい」「この価格で売りたい」が並んでいるイメージ
  • 板が薄い(注文が少ない)銘柄ほど、ちょっとした注文で動きやすい傾向があります

5. 投資での使い方:株価が動いたら“原因”を分解する

学生
学生

株価が上がったら買い、下がったら売り…でいいですか?

ジャーナリスト
ジャーナリスト

その考え方だと、たぶん疲れる。おすすめはこれ。

値動きが出たら、まず3つに分けて考える

  1. 業績が原因?(決算、見通し、受注など)
  2. 外部環境が原因?(金利、為替、景気)
  3. 需給が原因?(人気、資金流入、売りの偏り)
学生
学生

「上がった/下がった」より「なぜ?」なんですね。

ジャーナリスト
ジャーナリスト

そう。理由が分かるほど、行動が落ち着く
これが“少し経った人”が次に強くなるポイント。


まとめ(要点)

  • 株価は基本、需給(買いたい×売りたい)で決まる
  • 短期は期待や不安が先に織り込まれ、企業価値とズレることがある
  • 成行/指値板(気配値)を知ると、値動きの納得感が上がる
  • 値動きが出たら、原因を 「業績・外部環境・需給」 に分解すると判断がブレにくい

補足

株価の仕組みが分かると、ニュースを見たときに「これは業績の話? それとも外部環境? 需給?」と整理できるようになります。
この“整理”ができるだけで、投資はかなり楽になります。

次回予告:次回は、そもそも株はどこで取引されているのか?(取引所と証券会社の違い)を、解説します。

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