導入
「景気は良い?悪い?」
ニュースでよく耳にするけれど、実感と違うことも多いですよね。
その答えを数値で示すのが 景気動向指数(CI・DI) です。
この記事では、初心者でも分かるようにその仕組みと読み方を解説します。
景気動向指数とは?
- 景気動向指数(CI: Composite Index) は、複数の経済データを組み合わせて景気の方向を測る指標。
- 内閣府が毎月発表。
- 生産・雇用・消費・輸出入など、実体経済を反映するデータを集計。
2つの見方(CIとDI)
- CI(コンポジット・インデックス)
- 各経済データを加重平均して景気全体の動きを数値化。
- 前月比でプラスなら景気拡大、マイナスなら後退傾向。
- DI(ディフュージョン・インデックス)
- 指標のうち「改善したもの」の割合を指数化。
- 50%以上なら景気改善、50%未満なら悪化の可能性。
速報値と確報値の違い
- 速報値:データが揃った段階でまず発表(スピード重視)。
- 確報値:追加データを反映して後日修正(正確性重視)。
👉 投資家やメディアは速報値を重視し、政策判断や企業分析は確報値にも注目。
景気動向指数の活用シーン
- 政府・日銀:景気基調判断を行い、金融政策に活用
- 企業:投資計画や生産計画の参考に
- 家計・個人投資家:株式・為替相場の見通しを立てる材料に
生活への影響(例)
例えば景気動向指数が低下していれば:
- 企業収益が落ち込み → ボーナスや雇用に影響
- 株価が下落しやすく → 投資成績に影響
逆に上昇すれば消費や投資が活発になりやすい。
まとめ
- 景気動向指数は 景気の健康診断
- CI=動きの強さ、DI=改善・悪化の広がりを把握する
- ニュースや投資の判断に直結する指標