本記事は 2025 年 8 月 7 日時点の公表データと主要メディア報道を要約したものです。投資判断はご自身で。
◆ 30秒サマリー ─ 押さえておくべき 3 つの数字
- 4.05%:米10年債利回りが3か月ぶりに 4%台に急戻し
- ▲2.1%:ナスダック総合の下落率(大型テックが重し)
- ¥148.65:東京時間終値ベースのドル/円(2025/8/7)
◆ 全体像:何が起きた?
① 米財務省が9–11月に大型債券増発を示唆 → 国債需給悪化観測で長期金利が 4.05% へ跳ね上がり。
② FOMC 7月議事要旨は「賃金・サービスインフレが粘着的」とタカ派トーン。
③ ドル高進行でドル/円は 148 円台、ユーロドルは 1.06 半ばへドル高。
④ 株式は金利高を嫌気しハイテク主導で下落。金融・エネルギーは相対強い。
◆ 深掘りポイント
1. なぜ債券が売られた?
四半期借入計画で 3 か月連続の増発を明示。特に 10 年・30 年ゾーンの入札額増が嫌気され 需給悪化 → 長期金利急騰。
2. ドル/円 148 円台の意味
金利差拡大でドル買い・円売りが優勢。ただし 日銀のタカ派議論も残るため 149 円台は重いとの指摘も。
3. 日本株への波及シナリオ
- 外需(自動車・機械):円安は追い風だが米株安が重し
- 銀行:米金利上昇はプラス、だが国内金利がついてこなければ上値限定
- ディフェンシブ:高配当・内需に資金が逃避しやすい
◆ 家計・投資家が今日やること
- 家計:ドル建て出費は指値・分散、固定費の見直しで可処分所得を確保
- 投資:イベント前はポジション軽め・分散、ストップ浅めでボラ管理
まとめ
長期金利 4%台への急戻しは“金利→ハイテク売り→ドル高”のリスクオフ連鎖を招きました。当面は 米CPI・日本企業決算がカギ。過度な一方向に賭けず、リスクを適切に分散しましょう。
出典・参考リンク
- 米財務省 Quarterly Refunding Statement(2025/8/7)
- FRB FOMC 7 月議事要旨
- Reuters 市況速報:米株・為替・債券
- TradingView US10Y・USDJPY チャート