8月3日の日経平均は63,754.90円で取引を終え、前週末比607.12円安となりました。日経平均構成225銘柄では、値上がり52銘柄に対して値下がりは169銘柄でした。
東証プライムでも値上がり464銘柄、値下がり1,060銘柄となりました。金曜の日経平均4%高は、週明けに市場全体の強さとして続かなかったと考えます。
金曜の上昇は市場全体の強さを示していたのか。今回は、指数の下落幅だけでなく、構成銘柄の騰落数と業種別寄与から答えを探ります。
今日の3つのポイント
- 日経平均は607円安となり、日経225では値下がりが169銘柄でした。
- テクノロジーが日経平均を492.58円押し下げました。
- 金曜の日経平均上昇は、市場全体への買いとして続きませんでした。
株山 REVIEW|金曜の急騰は市場全体へ続かなかった
株山 REVIEWでは、朝に残した問いを当日の値動きで答え合わせし、次の市場で見方を変える条件まで整理します。
株山が気になったこと:金曜の急騰が週明けも続くかより、売りが指数の構成銘柄と東証プライムの双方へ広がった点を重く見ました。
高配当・長期保有では:指数の反落だけで一括売買せず、本業の利益、営業キャッシュフロー、配当方針に変化がないかを保有株ごとに確かめます。
次に見ること:値上がり銘柄が増え、テクノロジー以外の複数業種と、業績・配当方針が変わらない保有株へ買いが戻るかが判断の分かれ目です。
朝に見ていた「買いの広がり」は確認できなかった
金曜の4%高は市場全体の強さを示していたか
朝に残した問いは、金曜の日経平均4%高が市場全体の強さを示しているか、というものでした。週明けは日経225と東証プライムの双方で値下がり銘柄が多数となり、市場全体への買いの広がりは確認できませんでした。
ただし、一日の下落だけで弱い流れが続くとは断定しません。次の市場で銘柄数と業種の広がりが戻れば、今回の見方を改めます。
この記事の内容
ここからは、日経平均構成銘柄と東証プライムの母集団の違いに注意しながら、売りの広がりと指数への寄与を読み解きます。
日経平均607円安、売りは広がった
日経平均は前週末比0.94%安でした。構成225銘柄の内訳は値上がり52銘柄、値下がり169銘柄、変わらず4銘柄です。東証プライムは値上がり464銘柄、値下がり1,060銘柄、変わらず33銘柄でした。
日経225と東証プライムの双方で、値下がり銘柄が値上がり銘柄を上回りました。日経225の騰落数は指数を構成する225銘柄、東証プライムの騰落数は同市場の上場銘柄が対象で、母集団は異なります。それでも、どちらも売りの多さを示した点は共通しています。
テクノロジーの下落が指数を押し下げた
日経225のセクター寄与では、テクノロジーが492.58円のマイナスでした。資本財・その他は69.11円、素材は51.35円、金融は29.84円、運輸・公益は10.39円のマイナス寄与で、消費財は46.16円のプラス寄与でした。
テクノロジーの下落が指数を最も大きく押し下げましたが、ほかの複数区分もマイナスでした。特定区分だけの下落と捉えるより、売りが複数業種へ及んだ一日として見る方が当日の数字に合っています。
高配当株は指数だけで売買しない
指数が下がっただけで、高配当株をまとめて売ったり買い増したりはしません。まず、保有企業の業績見通し、営業キャッシュフロー、配当方針に変化がないかを確かめます。
企業固有の悪材料がなく、市場全体の売りに巻き込まれて下がった銘柄は、買い増し候補として改めて検討できます。一方、利益や資金繰り、配当余力が悪化している場合は、指数の反発を待つだけでは判断できません。
見方を変える条件と翌日に見ること
値上がり銘柄や複数業種への買いが戻らない場合は、市場全体の強さを再評価せず、保有株の個別判断を優先します。
見通し:週明けの売りをどう見るか
現在は、金曜の急騰が市場全体の強さとして続かなかったと見ています。この見方は、値下がり銘柄が多く、テクノロジー以外の業種へ買いが広がらない間は維持します。
この見方を支持する動き
値下がり銘柄が多い状態と、テクノロジー以外の複数区分の弱さが続くなら、買いの広がりが戻っていないとの判断を維持します。
見方を変える条件
値上がり銘柄が増え、テクノロジー以外の複数業種と、業績・配当方針が変わらない保有株へ買いが戻るなら、市場全体の強さを再評価します。
- 米国7月ISM製造業景気指数の公表後に、米金利、NASDAQ、ドル円がどう動くか
- 翌営業日の値上がり・値下がり銘柄数が改善するか
- テクノロジー以外の複数区分がプラス寄与へ戻るか
株山のひとこと
急騰の翌日に反落しても、保有株まで同じ理由で弱いとは決めません。本業と配当方針が変わらない企業を選び直し、買いが複数業種へ戻るなら見方を一段明るくします。戻らなければ、買い増しを急がず次の数字を待ちます。
まとめ
金曜の急騰は、週明けの市場全体の強さにはつながりませんでした。次は値上がり銘柄と複数業種への買いが増えるかを見極め、高配当株は業績と配当方針を確かめてから判断します。
確認に使った一次情報
本記事は公開情報を基にした考察で、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の方針とリスク許容度に応じて行ってください。

