歴史は繰り返す?ゴールデンウィーク後の日本株はどう動くのかを徹底分析
2025年のGW明けは「上昇スタート」が期待できるが、為替と米経済指標には注意が必要
2025年のゴールデンウィーク明け、日本株は上昇でスタートする可能性が高いと考えられます。
ただし、例年通り米国の金利動向や円相場に強く影響されるため、直近の経済指標に注意を払うことが大切です。
過去15年間のデータから見えてくる上昇傾向とリスク要因
過去15年(2010〜2024年)のデータからは、GW明け初日の日経平均株価は「上昇7回:下落8回」とやや五分五分の動きとなっています。
しかし直近5年間(2020〜2024年)では、4回が上昇スタートで、特に2023年と2024年は連続で好調でした。
共通する背景要因:
- 米国株の堅調さ
- 円安傾向(輸出関連に追い風)
- 金融政策の期待感(利下げ・経済刺激)
過去のGW明け相場一覧(2010~2024)
年度 | 初日の動き | 1週間後の動き | 背景 |
---|---|---|---|
2010 | 下落 | 下落 | 欧州債務危機(ギリシャ)で世界的なリスク回避ムード |
2011 | 下落 | 下落 | 欧州債務懸念・円高の影響で売り優勢 |
2012 | 下落 | 下落 | 米株下落+欧州政治不安(仏・ギリシャ選挙) |
2013 | 上昇 | 上昇 | 日銀緩和と米雇用統計好調、円安進行で急騰 |
2014 | 下落 | 下落 | ウクライナ情勢悪化、米株軟調・円高 |
2015 | 下落 | 下落 | 米利上げ懸念と連休中の欧米株安 |
2016 | 下落 | 上昇 | 雇用統計警戒で初日売り→その後反発 |
2017 | 上昇 | 上昇 | 仏選挙でEUリスク後退、円安進行も追い風 |
2018 | 下落 | 上昇 | 為替の円高進行が輸出株を押し下げたが内需は堅調 |
2019 | 下落 | 下落 | 米中貿易摩擦激化(トランプ発言)で大幅安 |
2020 | 上昇 | 上昇 | コロナ緩和期待・米株堅調で安心感 |
2021 | 上昇 | 下落 | 米金融緩和期待→日本のコロナ再拡大で失速 |
2022 | 下落 | 上昇 | 米FOMC警戒→通過後に買戻し |
2023 | 上昇 | 上昇 | AIブーム・米株高でハイテク中心に買い |
2024 | 上昇 | 上昇 | 雇用統計鈍化→金利低下・半導体株に買い戻し |
2025年は「米国市場&為替に注目した柔軟対応」がカギ
2025年も、連休中に発表される米雇用統計(5月2日予定)や米長期金利の動きが重要です。
加えて、円相場がどこまで進むかは企業決算にも影響を与えるため、GW明けは短期的に上昇しても、週後半に波乱含みとなる可能性があります。
まとめ
- 過去15年ではGW明けはやや下落優勢だが、直近5年は上昇傾向が強い
- 2025年は米雇用統計や金利低下期待が支えとなる可能性
- 円安進行なら輸出関連株に好影響
- 米株下落時は日本株も下押し圧力に要注意
ご参考:2015年〜2025年の日経平均グラフ
