USDTとUSDCの違いについて解説
USDTとUSDCはどちらも米ドルに連動したステーブルコイン
発行元の信頼性や運用の透明性に違いがある!
概要と登場人物紹介
このブログでは、金融やテクノロジーの最新情報をお届けするために、二人のキャラクターが登場します。彼らの対話を通じて、複雑な概念もわかりやすく解説していきます。
アンノ ゴウ
50歳の暗号資産(仮想通貨)と金融の専門家で、深い知識と経験を持っています。冷静な分析と豊富な情報を基に、投資や金融に関するアドバイスを提供します。彼の解説は、初心者から経験者まで幅広い読者にとって、理解しやすい内容になっています。
カソウ ツウタ
24歳の若手社員で、投資に対する興味を持ちながらも、まだ実際に行動に移すには不安を感じている初心者です。彼の率直な質問と関心が、読者の疑問に共感を呼び、より深い理解へと導きます。
USDTとUSDCの違いってあるの?

最近、仮想通貨の情報を見てると「USDT」と「USDC」ってよく出てくるんですけど、どっちも同じようなコインなんですか?

いい質問だね、ツウタくん。どちらも米ドルと価値を連動させているステーブルコインと呼ばれる仮想通貨だけど、運営体制や透明性に違いがあるんだよ。

ステーブルコインって、普通の仮想通貨とどう違うんですか?

ステーブルコインは、価格の安定性を重視した仮想通貨だ。例えば、ビットコインみたいに価格が大きく上下するコインとは違って、1ドル=1コインを維持しようとしているのが特徴なんだ。

へぇ〜、それなら送金とかで使いやすそうですね。じゃあ、USDTとUSDCって何が違うんですか?
USDT(Tether)とは?

まずはUSDT(テザー)から。
発行しているのはTether社という会社で、2014年から運用されている。
今では世界で最も取引量が多いステーブルコインだ。

なんだか実績がすごそうですね。じゃあ安心なんですか?

流動性や採用取引所の多さは強みだけど、担保資産の透明性に疑問があるという声もあるんだ。
過去には「実際に1ドル分の担保があるのか?」といった問題も指摘されたことがある。
- 世界中の取引所で広く使える
- 流動性が高く、取引がスムーズ
- 担保資産の開示が不十分
- 監査報告の信頼性に疑問の声あり
USDC(USD Coin)とは?

じゃあUSDCのほうはどうなんですか?

USDCは、Centre(Circle社とCoinbaseが運営)によって2018年に発行されたステーブルコインだ。
最大の特徴はアメリカの規制に沿った運営と、高い透明性にある。

米国の企業が関わっていて、しかも透明性が高いなら安心できますね!

その通り。USDCは米国債や現金などの高品質資産で100%担保されていて、月次で外部監査も公開している。企業や金融機関が好んで使うのも納得だね。
- 透明性が高く、安全性がある
- 規制に準拠しており信頼されやすい
- USDTよりはまだ取引所での流通が少ない(とはいえ、増加中)
用途別の選び方
用途 | おすすめ |
---|---|
海外取引・高頻度の売買 | USDT(対応取引所が多く、流動性も高い) |
長期保有・安全性重視 | USDC(透明性と監査体制が安心) |

なるほど、どっちがいいってわけじゃなくて用途に応じて使い分けるのが大事なんですね。

その通り。USDTとUSDCはどちらもドルペッグ型ステーブルコインだけど、発行元の信頼性や監査体制の違いがあるから、自分が重視したいポイントに合わせて選ぶのがいいよ。
おさらい
- USDTは「取引量・流動性重視」の人向け
- USDCは「安全性・透明性重視」の人向け
- どちらも価格は安定しているが、運営体制とリスクの中身が異なる
- 自分の投資スタイルに合ったものを選ぶのが大切!
【参考】用語説明
- ステーブルコイン:米ドルなどに価値を連動させた「安定した価格の仮想通貨」
- 担保資産:コインの価値を支えるために保有している現金や証券のこと
- 外部監査:第三者機関が財務内容をチェックする仕組み。透明性UP!