導入
「GDP改定値と家計調査の結果から、日本の消費の底堅さが浮かび上がっています。」
1. 家計調査(消費支出)
- 2025年7月の家計調査では、実質消費支出が前年同月比+1.2% と回復基調を示しました。
- 特に「外食」「旅行関連」への支出が増加し、サービス消費が持ち直しています。
- 一方で「食料」「日用品」など生活必需品の伸びは限定的。
👉 物価上昇の影響を受けつつも、レジャー消費が回復を後押ししているのが特徴です。
📊 参考データ: 総務省統計局 家計調査
2. 個人消費(GDP改定値からの視点)
- 2025年4〜6月期GDP改定値では、個人消費は前期比+0.2% と小幅な増加にとどまりました。
- 物価上昇が続く中、実質的な消費の伸びは抑制されていると見られます。
- ただし、耐久財の買い控えと対照的に、サービス消費が底堅いのはポジティブ要因です。
📊 参考データ: 内閣府 四半期別GDP速報
3. 消費と物価の関係
- 総務省のCPI(7月分)によると、総合指数は前年比+2.8%、生鮮食品を除くコアCPIは+2.6%。
- エネルギー価格が落ち着きを見せる一方、食品・サービス価格が押し上げ要因に。
- 家計調査の結果と照らすと、「生活必需品は値上げが効いて支出伸び鈍化」「サービス関連は堅調」という構図が鮮明です。
📊 参考データ: 総務省統計局 消費者物価指数
まとめ
- 家計調査から、レジャー・外食を中心に消費回復の動きが確認できる
- GDP改定値でも、個人消費は小幅ながらプラス
- CPIの動向から、物価上昇が生活必需品支出を抑えている構図が浮かぶ
👉 今後は「賃金上昇が消費を下支えできるか」が焦点になります。