荒れる相場の「安定剤」?仮想通貨の低ベータ資産について解説
低ベータ資産=“値動きが緩やかな仮想通貨”
市場全体の動きにあまり影響されない資産のこと
「仮想通貨って値動きが激しくて不安…」と思っている方へ。実は、仮想通貨の中にも比較的安定した資産があるんです。それが「低ベータ資産」。この記事では、ビットコインのような市場全体の値動きにあまり連動しない資産の特徴と、投資初心者がどう活用できるかをわかりやすく解説します。
概要と登場人物紹介
このブログでは、金融やテクノロジーの最新情報をお届けするために、二人のキャラクターが登場します。彼らの対話を通じて、複雑な概念もわかりやすく解説していきます。
アンノ ゴウ
50歳の暗号資産(仮想通貨)と金融の専門家で、深い知識と経験を持っています。冷静な分析と豊富な情報を基に、投資や金融に関するアドバイスを提供します。彼の解説は、初心者から経験者まで幅広い読者にとって、理解しやすい内容になっています。
カソウ ツウタ
24歳の若手社員で、投資に対する興味を持ちながらも、まだ実際に行動に移すには不安を感じている初心者です。彼の率直な質問と関心が、読者の疑問に共感を呼び、より深い理解へと導きます。
仮想通貨って全部ハイリスクじゃないの?

仮想通貨ってどれもボラティリティが高くて、初心者には怖いイメージなんですよね…。正直、手が出しづらいです。

その気持ち、よくわかるよ。でも実は、仮想通貨の中にも“比較的安定した動き”をする資産があるんだ。それが『低ベータ資産』だよ。
低ベータ資産=“値動きが緩やかな仮想通貨”

低ベータ資産っていうのは、ビットコインみたいな市場全体の動きにあまり影響されない資産のこと。だから価格の上下が比較的ゆるやかなんだ。
ベータ値ってなに?数字で見る“連動性”

なるほど…。でもその“ベータ”って何ですか?いまいちイメージがつかないです。

ベータ値(β)は、ある資産が市場全体とどれだけ一緒に動くかを示す指標だよ。
- ベータ1なら市場と同じように動く。
- 1より大きければ、それ以上に動きが大きくなる。
- 1より小さい(0に近い)と、あまり動かない。
つまり、低ベータ資産は“市場が荒れても、あまり影響を受けない”ということになる。
どんな資産が低ベータなの?

わかりやすく、仮想通貨の中でもベータ値が低めの資産を例に見てみようか。
資産名 | ベータの傾向 | 特徴 |
---|---|---|
ステーブルコイン(USDC, USDT) | 極めて低い | 米ドルと連動しているから、ほぼ価格が変わらない。 |
トークン化証券やRWA資産 | 低め | 不動産や債券など現実世界の資産に連動。仮想通貨市場とは動きがズレる。 |
一部のDeFi利回り系トークン | 低〜中 | 利回り目的で保有されるため、価格の変動が抑えられることもある。 |

ステーブルコインって、たしかに価格が動かないですよね。それって実は“低ベータ”だったんですね!

そのとおり。低ベータ資産をポートフォリオに入れておけば、全体の値動きの“波”を少し抑えることができるんだよ。
仮想通貨でもリスクコントロールはできる

“仮想通貨=ハイリスク”と思われがちだけど、低ベータ資産をうまく使えば安定感のある投資もできる。特に初心者は、こういった資産を組み合わせることで安心感が増すはずだよ。
おさらい
- 低ベータ資産とは、仮想通貨市場全体と連動しにくい資産のこと
- ベータ値は、資産が市場とどれだけ一緒に動くかの指標
- ステーブルコインやRWAが代表的な低ベータ資産
- 分散投資の観点でも役立つ!ボラティリティのリスクを和らげる
- 初心者ほど取り入れるべき安定運用のパーツ
【参考】用語説明
- 低ベータ資産
→ 市場(主にビットコイン)と連動しにくく、価格変動が穏やかな資産。 - ベータ値(β)
→ 投資資産が市場全体とどれくらい連動して動くかを示す数値。1が基準。 - ステーブルコイン
→ USDCやUSDTなど、法定通貨と価値が連動する仮想通貨。価格がほぼ一定。 - RWA(リアルワールドアセット)
→ 不動産や債券など、現実の資産とつながったブロックチェーン上の資産。