!この記事のポイント
- 私たちは証券会社(アプリ)から注文するが、売買が成立する主戦場は取引所(市場)
- 証券会社は「売買の相手」ではなく、基本は注文の取り次ぎ役(窓口)
- 注文は「集まる→ぶつかる→成立する」という流れ。板(気配値)はその“集まり”の見える化
- 取引所以外にPTSという取引の場もある(ただし使いどころは限定的)
1. みんなが取引しているのは「証券会社のアプリ」だけじゃない

学生
株って、どこで取引してるんですか?僕はアプリで買ってます。

ジャーナリスト
うん、入口はアプリで合ってる。
でも「売買が成立する場所」は別にあるんだ。

学生
え、アプリの中で完結してないんですか?

ジャーナリスト
アプリはあくまで注文の窓口。多くの場合、注文は市場に流れて、
そこで買い手と売り手が出会って成立する。
- あなた:注文を出す(買いたい/売りたい)
- 証券会社:注文を受け取って、市場へ取り次ぐ
- 取引所(市場):買い注文と売り注文をマッチングして成立させる
2. 「取引所」と「証券会社」って役割がぜんぜん違う

学生
じゃあ、証券会社って何をしてるんですか?

ジャーナリスト
一言でいうと、証券会社は取引の入口(窓口)。取引所は売買が成立する舞台だよ。
証券会社(窓口)の役割
- 注文を受け付ける(アプリ・Web)
- 注文を市場へ送る(取り次ぎ)
- 口座管理、入出金、各種ツール提供
取引所(舞台)の役割
- 注文を集める
- ルールに沿ってマッチングする(売買成立)
- 市場としての公平性・透明性を担保する

学生
なるほど…。証券会社は“お店”じゃなくて、“入口”なんですね。

ジャーナリスト
そうそう。だから「どの証券会社を使うか」と
「市場で何が起きているか」は、分けて考えると整理しやすい。
3. 注文が成立するまでの流れ(板の見え方が分かる)

学生
注文って、出したらすぐ成立するイメージでした。

ジャーナリスト
成行なら成立しやすいけど、基本は「相手がいて初めて成立」だよね。
流れを押さえると、板(気配値)の理解が進む。
注文〜成立(約定)までのイメージ
- あなたが成行または指値で注文を出す
- 注文が市場に集まる(=板に“並ぶ”)
- 買い注文と売り注文が同じ価格でぶつかる
- 一致した分だけ成立する(=約定)
- 成立した価格が、その瞬間の株価になる

学生
板って「いま並んでる注文表」って話でしたね。

ジャーナリスト
そう。板を見て「どの価格帯に注文が厚いか」が分かると、値動きの納得感が上がる。
4. 取引所だけじゃない?「PTS」という別ルートもある

学生
取引所が舞台なら、それ以外はないんですか?

ジャーナリスト
実は、取引所とは別にPTS(私設取引システム)という取引の場もあるよ。

学生
PTS…初めて聞きました。

ジャーナリスト
ざっくり言うと「取引所とは別の場所で売買する仕組み」。
ただ、初心者が無理に使う必要はない。まずは存在だけ知っておけばOK。
+1メモ(PTSの使いどころ)
PTSは「取引所とは違う価格で取引できることがある」一方で、銘柄や時間帯によっては板が薄く、思った価格で約定しにくいケースもあります。
基本は取引所での売買を理解したうえで、必要なときだけ選択肢として持つのが無難です。
まとめ(要点)
- 私たちは証券会社のアプリから注文するが、売買が成立する主戦場は取引所(市場)
- 証券会社は基本、注文の取り次ぎ役(窓口)
- 注文は「集まる→ぶつかる→成立する」。板はその集まりの見える化
- 取引所以外にPTSもあるが、まずは存在を知る程度でOK
補足
「どこで取引している?」が分かると、ニュースや値動きを見たときに「市場で何が起きたのか」を冷静に整理できます。
次回は、よく聞く東証(東京証券取引所)が他と何が違うのか?を、解説します。


