株価や仮想通貨が動く理由!ボラティリティーをやさしく解説
概要と登場人物紹介
このブログでは、金融やテクノロジーの最新情報をお届けするために、二人のキャラクターが登場します。彼らの対話を通じて、複雑な概念もわかりやすく解説していきます。
登場人物紹介
アンノ ゴウ
50歳の暗号資産(仮想通貨)と金融の専門家で、深い知識と経験を持っています。冷静な分析と豊富な情報を基に、投資や金融に関するアドバイスを提供します。彼の解説は、初心者から経験者まで幅広い読者にとって、理解しやすい内容になっています。
カソウ ツウタ
24歳の若手社員で、投資に対する興味を持ちながらも、まだ実際に行動に移すには不安を感じている初心者です。彼の率直な質問と関心が、読者の疑問に共感を呼び、より深い理解へと導きます。
「揺れ」を知れば、投資はもっと怖くなくなる!

ゴウさん、最近ニュースで“ボラティリティーが高い”ってよく聞くんですけど、結局それって何なんですか?

いい質問だね、ツウタ君。簡単に言うと、ボラティリティーは『価格がどれくらい大きく動くか』を表す指標だよ。

へえ、動きの大きさ?でもそれって、投資と何か関係あるんですか?

もちろん。ボラティリティーが高いと価格が大きく上下するから、リスクも大きくなるんだ。
たとえば、1日で5%も株価が上がったり下がったりする銘柄は、ボラティリティーが高いって言うんだよ。
逆に、ほとんど動かない銘柄はボラティリティーが低いんだ。

なるほど、動きが大きいとリスクも大きいんですね。じゃあ、ボラティリティーってどうやって測るんですか?

基本的には、標準偏差という数学的な方法を使うんだ。データの散らばり具合を測る指標で、散らばりが大きいほどボラティリティーも高くなる。
さらに『ヒストリカル・ボラティリティ』(過去の実績)と『インプライド・ボラティリティ』(未来の予想)っていう種類もあるんだよ。

へー、未来の予想まであるんですか?今ってどんな感じなんですか?

2025年春の今、世界全体ではやや高めのボラティリティが続いているね。
理由は、アメリカのFRBの利下げ観測、中東情勢の不安定さ、そしてAI銘柄ブームの影響だよ。
ただ、日本市場(日経平均)は、去年急騰した後の調整局面に入っていて、ボラティリティは少し落ち着いてきたと言われているんだ。

つまり、今は米国株は動きが激しくて、日本株はちょっと落ち着き気味ってことですね!

その通り!だから、ボラティリティを理解することはリスク管理にも、投資戦略にもすごく役立つんだよ。
おさらい
- ボラティリティー=価格変動の大きさを表す指標
- 高いとリスクが大きく、低いと安定している
- 測定には標準偏差を使う/未来予測の指標(インプライド・ボラティリティ)もある
- 2025年春の市場状況:世界はやや高め、日本市場は落ち着き傾向
- ボラティリティを知ると、リスク管理や投資戦略に活かせる
【参考】用語説明
- ボラティリティー(Volatility):価格の変動幅を示す指標。大きいほど市場が不安定。
- ヒストリカル・ボラティリティ:過去の実績データに基づく変動率。
- インプライド・ボラティリティ:将来の予想変動率。オプション市場で予測される。
- 標準偏差(Standard Deviation):データが平均からどれだけ散らばっているかを示す統計指標。
- FRB(アメリカ連邦準備制度):アメリカの中央銀行的存在。金融政策を担う。